プレスリリース
平成27年9月7日 北國新聞朝刊
市天然記念物 在来型の「無斑」紹介
白峰漁協、子どもに周知へ
白峰漁業協同組合は白山在来型イワナを題材にした紙芝居「白峰イワナの物語」を制作した。在来型イワナの放流事業などに参加した子どもたちに読み聞かせ、白山水系の豊かさと市天然記念物でもある在来型イワナの大切さを伝える。紙芝居は8日、白峰小児童を対象にした学童放流体験会で初披露される。
紙芝居はA2判で7枚、富山県教育記念館長で絵本作家の伏黒昇さんと白峰漁業協同組合理事の鶴野俊哉さんが合作した。子どもたちが親しみやすいよう色鉛筆などであたたかみのある絵に仕上げた。
白山在来型イワナの中でも斑点のないことが特徴的な「無斑イワナ」が、自然災害や環境の変化を乗り越え、子孫を育てる筋立てとなっている。
同漁協では、手取川ダムの建設や地球温暖化による環境の変化などにより、昔から白峰に生息する在来型イワナが絶えることを案じ、約20年前から養殖などを行い、在来型イワナの種の保存に取り組んでいる。
8日に白峰小で開かれる「白山在来型イワナ学童放流体験会」は、年間約14万匹を放流する同漁協の事業の一環で、紙芝居の上演に加えて、無斑イワナの観察会も実施される。
紙芝居制作を提案した鶴野理事は「故郷の自然を大切に守り、後世に受け継いでいくためには今の子どもたちの理解が必要。紙芝居がきっかけになってくれればうれしい」と話した。
写真キャプション
白山在来型イワナを題材に制作した紙芝居=白山市白峰
白山在来型無斑イワナ
白山水系最上流部にのみ生息する固有種で白山市天然記念物に指定されている。野生の標準的な大きさは20~25センチで、体の表面に斑点がないことが特徴。成魚になると緑がかった色になる
(以上原文引用)
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